ゴールド上がりすぎなんですけど
3300ドル?
この「金売り戻し現象」には特徴がある。人間の欲として、できるだけ高く売りたいから、市場が強気予想に満ちている時はお宝を手放さない。しかし、何らかの理由で相場が下げに転じると、我先に換金売りに走る。一人の売る量は少ないが、世界的に数百万人が一斉にリサイクル店に押しかければ国際相場を動かす力を持つ。ボディーブローの如く、じわりマーケットに効くのだ。
「有事の金の原点」
思い出したのは、「母の形見を売るときの、日本とギリシャ(破綻時)の違い」
そこで筆者が思い出すのはギリシャ危機の時のアテネ。現地では財政破綻した国の唯一の「成長産業」が金買取業とまで言われていた。確かに地下鉄の駅を降りると必ずと言っていいほど、駅前近くの立地に金買取チェーン「GOLD BUYERS」の看板が目に入ったものだ。実際に買取の現場も見てきた。悲壮な場面であった。明日のパンやオリーブオイルなどを買うため、母の形見であるゴールドジュエリーを泣く泣く手放すという事例が典型であった。
数年後に、日本でも見られそうな光景。
おまけ。
「有事の金の原点」
そして、最後は人間の”心”。癒しを求める現代のトレンドは、感情価値(センチメンタル バリュー)の重要性も示唆している。
筆者は金の価値の原点として、セミナーで常に”スイスの女の赤ちゃん”のエピソードを語る。可愛い子供のために毎年、誕生日に金貨を1枚ずつ買ってアルバムに貼り、同時に誕生日の記念写真も貼ってゆく。嫁ぐ頃には20-30枚(あるいは40枚??)の金貨と記念写真で分厚くなったアルバム。それを嫁ぐ前の晩に、母から娘へのプレゼントとして渡す。”金貨はへそくりの原資にして、もし大変な時期があったら役立てなさい”と。これが まさに”有事の金”の原点なのだ。そのアルバムに張られたものが仮に(これからはなくなるが)株券とか国債であったらどうだろうか。
いま、高値で激減している世界一の金消費国インドの金需要も、その大宗は”花嫁の持参金=持参ゴールド”である。可愛い娘のために花嫁の父が奮発するもの。最近のインドのブログの書き込みには、”金価格が下がってホッ”という花嫁の父の本音が綴られている。金貨というのは冷たい金属だけれど、子を思う親の気持ちを伝える”暖かい”素材でもある。金の価値=素材価値+感情価値。どうも”勘定価値”ばかりに目が行きがちなのだが、今一度原点に戻って考えてみましょう。
「ウィーン金貨ハーモニー オリジナルアルバム」売ってないかな?
